ウェビナー概要

いま世界は気候危機を回避する瀬戸際にあり、2050年に向けた脱炭素化と共に、各国が早期のCO2排出削減の必要に迫られています。エネルギー危機の回避のためにも自然エネルギーへの転換を急速に進める必要があり、研究者による自然エネルギー100%へのコンセンサスが進む中、企業を含め多くのステークホルダーが自然エネルギー100%を目指し始めています。一方、日本国内では2030年の自然エネルギー導入目標の達成に向けて様々な政策や制度の整備が進められていますが、多くの課題があります。さらに、その先の2050年に向けた目標やロードマップについては明確になっておらず、2035年に向けた中間目標やエネルギー基本計画の見直しなど今後の議論がとても重要です。
私たちは2050年カーボンニュートラルは自然エネルギー100%を通じて実現すべきと考えており、そのためには、脱原発・脱化石燃料を両輪で進める必要があります。果たしてどうやって自然エネルギー100%を実現することができるのでしょうか?また2030年までにどこまで増やすことができるのでしょうか?そのシナリオを皆さんと共有できればと思います。
本ウェビナーではNGOや研究者が示す脱炭素シナリオにおいて、自然エネルギー100%の実現をどのように見ており、また提言をしているのかについてご紹介し、その実現の方向性について議論します。

プログラム

開会・開催趣旨

「パリ協定目標を実現するための2030年、2035年、2050年シナリオの経済合理性」
明日香壽川(東北大学東北アジア研究センター・東北大学大学院環境科学研究科教授)(資料

「2050年脱炭素社会実現への道筋(WWFシナリオ)」
市川大悟(公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン))(資料

「国内外の自然エネルギーの現状と展望」
松原弘直(特定非営利活動法人 環境エネルギー政策研究所)(資料

質疑応答

ディスカッション「自然エネルギー100%をどのように実現するか」

閉会