7月19日、自然エネルギー100%プラットフォームは、「脱炭素地域づくりと地域新電力~地域の経済循環をめざして~」と称したセミナーをオンラインで開催しました。
▶イベントページ:https://go100re.jp/3552
本イベントページ上に、当日の資料および動画を掲載しております。
本ウェビナーでは地域の脱炭素を進めるために、自治体の取り組みと地域新電力の事例を共有し、今後一層の広がりを目指し、それぞれが果たす役割について考えました。
地域新電力との連携による地域脱炭素
パワーシフト・キャンペーンの吉田明子さんからは、全国でこれまで62か所選定された脱炭素先行地域のうち、地域新電力との連携が16例にのぼることを共有し、地域の再エネ電源の活用がカギであることを紹介頂きました。
地域の再エネ電源を増やすことは、昨今、自治体・地域新電力が経営上深刻な影響を受けてきた電力市場の価格高騰に対処するためにも有効です。さらに、地域の課題解決や地域経済の活性化にも繋げることが可能であるとの示唆を頂きました。
鹿児島県日置市の取り組み
日置市は、「ひおき地域エネルギー」という地域新電力との連携で、今年、第三回目の選考で脱炭素先行地域に指定されました。低落差でも発電できる、オフサイトのらせん水車の導入も予定されています。日置市の高橋毅さんからは、過去の第1回・第2回への挑戦を経て、第3回で採択に至った経緯やポイントを10に分け、詳細にご紹介頂きました。きちんと状況分析をしながら調整を続けたというお話は、他の自治体にも大変参考になると感じました。
地域新電力の事例紹介 ~秩父新電力・いこま市民パワー~
秩父新電力は、地域新電力の中でも地域人材の雇用を特に積極的に進めています。地元出身である齊藤久美子さんから共有頂いた取り組みの中でも、社内で需給調整を行っている話や、下流の姉妹都市である荒川区・豊島区への電力供給も進めている話は視聴者からも関心が高く受け止められました。地域経済への貢献と地域の雇用を作るという点で、地域新電力が果たす役割として重要な方向性を示して下さったと感じています。
いこま市民パワーは、全国で初めて市民団体が出資して設立された新電力です。楠正志さんからは、市民団体「市民エネルギー生駒」の市民共同発電所からも電力を調達しており、その収益を地域の教育・福祉施設や、講演会・ソーラーカー組立教室開催など、多岐にわたって還元していることを紹介頂きました。地域を元気にするセカンドキャリアの在り方について、視聴者からは共感の声が寄せられました。
当日の動画はCAN JapanのYoutubeチャンネルで公開しております。
当日ご参加されなかった方・ウェビナーを見直したい方も、以下のリンクからぜひご覧ください。動画の概要欄から、テーマごとの発表時間に飛ぶことも可能です。
▶当日の動画:https://youtu.be/19kww96Rhz8
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