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 9月17日、自然エネルギー100%プラットフォームは、「自然エネルギーによる熱の脱炭素化への課題と展望」と称したセミナーをオンラインで開催しました。

▶イベントページ:https://go100re.jp/3888

本イベントページ上に、当日の資料および動画を掲載しております。

エネルギーの脱炭素といえば、電力にばかり注目が集まっている面がありますが、熱分野の脱炭素化も非常に重要で、かつ日本ではあまり進んでいないのが現状です。

そこで、このウェビナーでは、自然エネルギーを中心とした分散型のスマートエネルギーシステムを活用した地域熱供給や、電力、熱、交通との連携(セクターカップリング)について、海外での最新動向などを踏まえて、自然エネルギー100%に向けた国内の地域の熱分野の脱炭素化について議論しました。

熱の脱炭素化の最先端―――デンマークの状況を聞く

 まず、デンマーク大使館の田中いずみさんより、デンマークのエネルギー政策上、熱をどのように脱炭素化しているのかを伺いました。デンマークでは熱の約半分、エネルギー需要全体の17%が地域熱供給によって供給されており、再エネ由来の電化が進んでいます。なかでも、蓄熱をすることで熱需要や再エネの出力変動を吸収でき、電力網への大量の変動型再生可能エネルギーの導入を支えているという点は、日本への示唆になるのではと感じます。

エネルギーをデザインするとは?

 東北大学の中田俊彦さんからは、データをフルに活用し、エネルギーの在り方をデザインし、脱炭素に向かっていく実践方法について報告いただきました。現状の燃料ごとにばらばらに発展させているところから、脱炭素を目指して住宅を作り、車をえらび、地域作りの中でエネルギー効率を上げ、「全体最適化の解とした持続可能社会を目指す」ことの重要性を説明頂きました。

自然エネルギーによる熱の脱炭素化に向けて

再エネ熱利用促進協議会の笹田政克さんからは、日本ではまだまだ活用の進んでいない「再エネ熱」の活用例や、政策上の取り扱いを整理頂きました。「再エネ熱」には、例えば太陽熱、地中熱、木質バイオマス熱、海水熱があります。これから日本でも再エネ熱を推進していくために、認知度の向上や、事業者活動がもっと活発化し、連携していく必要性についても述べて頂きました。

 

質疑応答パートでは、参加の皆さんから多様な質問があげられ、講師の方々からわかりやすく回答をいただきました。ぜひ動画でご確認ください。

当日の動画はCAN JapanのYoutubeチャンネルで公開しております。

 当日ご参加されなかった方・ウェビナーを見直したい方も、以下のリンクからぜひご覧ください。

▶当日の動画:https://youtu.be/ACaG828Wwa4

過去のウェビナーの動画・関連するレポート・パンフレットなどはこちら

▶自然エネルギー100%プラットフォーム Eライブラリ:https://go100re.jp/library