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 この度、自然エネルギー100%プラットフォームの運営団体である環境エネルギー政策研究所(ISEP)は、自然エネルギー情報提供Webサイト「REコモンセンス」を開設しました。

Webサイト

 このWebサイトでは、自然エネルギー中心のエネルギーシステムに急速に転換しつつある現実を踏まえて、国内外の幅広い科学的知見にもとづいて、自然エネルギー(特に太陽光発電と風力発電)に関する「新しい常識(コモンセンス)」をかたちづくる一助とするため、基本的な情報が発信されています。

 再生可能エネルギーへ疑問をお持ちの際は、ぜひこのWebサイトをご参考にしてください。本プラットフォームのEライブラリのツールにも掲載致します。

 以下はISEPの「自然エネルギー情報提供Webサイト「REコモンセンス」開設のお知らせ」からの引用になります。

 急激に普及してきた太陽光発電や風力発電を中心に、自然エネルギーに関して、明らかに間違った情報が繰り返し発信され、流通し続けてしまうという状況があります。これには大きく2つの理由があると考えています。

 ひとつは、太陽光発電や風力発電が身近に普及するという社会現象が、多くの人たちにとって新しい現象であることと、それが急速に進むために理解や慣れが追いつかないためだと考えられます。例えば、携帯電話の急速な普及とともに日本では「電車やバスなど公共の空間では携帯で話さない」というルールが自然に創られました。また携帯電話の電波が心臓ペースペーカーに影響すると懸念されましたが、今はほぼ影響がないことが確認されています。

 もうひとつは、Blogやソーシャルメディアの普及により、誰もが情報を発信できるようになり、インターネット上には膨大な量の情報が流れるようになり、真偽の定かでない情報が戦略的に拡散され、選挙での投票行動にも影響を与える「ポスト・トゥルース」の情報環境も現れるようになったことがあります。そのため、太陽光発電や風力発電に関して、水で消火できない、広大な面積が必要といった明らかに間違った情報が流布しています。

 民主化された情報環境では、このような誤情報の拡散とファクトチェックの繰り返しは今後も不可避である一方、科学的な検証プロセスを経て一定の確度が担保された項目については、その根拠となる情報や専門知識とセットで整理し、アクセスの導線を確保しておくことが、社会的に有益な知的資産になると考えられます。

 また、自然エネルギー100%の世界を実現させるという大きな目標に向けて、ますます自然エネルギーの導入を加速させていく上では、さまざまなステークホルダーが議論を重ね、建設的に知見を積み上げていくことが必要であり、そのための「新しい常識(コモンセンス)」として、共通の情報基盤となることを目指して、当研究所は「REコモンセンス」を作成しました。

 当初のコンテンツとして、太陽光発電および風力発電に関するQ&Aを掲載しています。今後、随時項目を追加していくとともに、国内外の専門機関や自然保護団体等との対話のもと、自然環境や地域社会と共生する自然エネルギーのあり方などについて、知見を整理していくことを予定しています。

 みなさまのご意見・ご指摘をいただきながら、さらなる拡充に努めてまいります。ぜひREコモンセンスをご活用いただき、ご感想やご意見をお寄せください。