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1,500以上の様々な規模の自治体で構成される国際ネットワーク「イクレイ-持続可能性をめざす自治体協議会」(本部:ドイツ・ボン)では、脱炭素社会の実現に向けた自治体の取組を後押しするため、「100%再生可能エネルギーを目指す都市・地域ネットワーク(100% Renewable Energy Cities & Regions Network)」を構成しています。

世界各地の都市・地域で再生可能エネルギーの取組が本格化する中で、「100%RE都市・地域ネットワーク」は、100%再生可能エネルギーへの転換を牽引する先進的な自治体が集まり、交流や情報交換を通じて経験から学び合い、化石燃料に頼らないより持続可能なエネルギーへの転換を推進するものです。現在、11都市がネットワークに加盟しており、その他40都市が、ネットワークの趣旨に賛同し、100%REの政策目標を掲げています。

例えば、ネットワークの発足を先導したカナダ・バンクーバー市は「世界で最もグリーンな都市」・「再生可能エネルギー100%都市」を目標に掲げています。具体的な目標として、2050年までに市内エネルギー消費を100%再生可能エネルギーでまかなうことを目指しています。この目標は、2015年3月のバンクーバー市議会において全会一致で採択されており、強力な政治的コミットメントにより、再生可能エネルギーに関する取組を推進しています。

野心的な都市がつながり、自らの経験やアイディアを共有することで、互いに高め合うという都市や地域の取組が広がっています。今後も、再生可能エネルギーへの転換において、先進的な自治体による活躍が期待されます。

イクレイ日本では、国内でも自治体による100%REに向けた取組を後押しすべく、ネットワークに関するパンフレット及び加盟都市のプロフィールの日本語版を作成しました。ぜひ、ご一読ください。

執筆:一般社団法人イクレイ日本 吉川真珠美