長野県上田市で7月5日(金)にエネルギートークイベント「強くてしなやかな上田のつくり方」が開催されました。

第1部は「サステイナブルな地域ってどんな地域?」というテーマで、IGES主席研究員の藤野純一氏が聴き手となりキーパーソンから聞くとして、環境省総合環境政策統括官の中井徳太郎氏より第5次環境基本計画で掲げられた地域循環共生圏の意義について、私からは国内外での自然エネルギー100%地域への取組み、気候ネットワークの桃井貴子さんからは、世界的な脱石炭の動きと国内での石炭火力問題などについて紹介されました。

第2部のエネルギー座談会「じゃあどうする?地域のエネルギーを語りつくす」では、地域政策デザインオフィス代表の田中信一郎氏を聴き手として、日本再生可能エネルギー総合研究所代表の北村和也氏から地域での再生可能エネルギーの課題と地域活性エネルギーリンク協議会(JE-LINK)の紹介があり、実際に地域で事業を行っている上田市民エネルギーの藤川まゆみ氏から環境大臣賞(2018年度)を受賞した「相乗りくん」の取り組みが紹介されました。さらに、日本で最初に RE100 を宣言したリコーの先進的な取り組みが紹介され、長野県内の自然エネルギーの中間支援組織である自然エネルギー信州ネットの取り組みや、信州大学繊維学部での相乗りくんによる市民協働の太陽光発電事業などが紹介されました。

その後、会場も巻き込んだ座談会で、地域で自然エネルギーに取り組むには、いかに地域の人が中心となって自分たち自身で事業を立ち上げることがいかに重要であるかが議論されました。

この様なイベント等を通じて地域で自然エネルギー100%に取り組むことの意義が共有され、地域の様々なステークホルダーが連携して新たな取り組みを進めるきっかけになることが期待されますが、それらの取り組みを支援する仕組みづくりも急務です。

松原弘直(環境エネルギー政策研究所)